記紀によるスサノヲが複数の人物を融合しているため、文体のスサノヲを研究するよりも、氷川神社そのもの、鎮座地そのものに注目してみる。すると面白い事実が判明した。
実は氷川神社は単一で存在している訳ではなく、氷川神社(大宮)、中山神社(与野)、氷川女体神社(浦和)の3社で構成されており、それぞれが太陽の道の上に正確に鎮座している。
冬至の日(古代の元旦)、初日の出が姿を現す場所に氷川女体神社が正確に鎮座しており、夏至の日には太陽が沈む場所に氷川神社が正確に鎮座している。中山神社は春分・秋分のそれにあたる。
氷川神社の創建が邪馬台國のヒミコよりも500年以上も昔であったことを考えると驚くべき『観測技術』である。さらに氷川神社の鎮座地はこの太陽の道だけにとどまらない。
(1124枚目)