太陽は昼しか支配出来ず、月も夜しか支配出来ない。素戔男尊も海と死しか支配出来ない。
しかし、太陽も月も海も陸も現世も総ては北極星を中心に廻っている。つまり太陽よりも、昼も夜も総てを支配出来る北極星こそ皇祖神に相応しい。
そして実在した天皇の皇祖を北極星と重ね合わせ、具象化したものが天之御中主である。
だから、北極星が輝く夜に天皇の生まれ変わりである大嘗祭を行うのだ。
徳川家康はこれに気付いていたのではないだろうか。
その証拠に、京都の『東』にある江戸から日本をあまねく『照』らす東照大権現として、天帝である北極星が直上に輝く日光に眠ることが相応しいと考えたと思われる。
(1891枚目)